ミソハギ

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8月31日 手賀沼周辺

放棄田の一画にミソハギが咲いている、昨日会ったKさんが発見した。
今日は鎌を取り出し、ミソハギを取り囲むヨシとつる植物を刈り取る。
こうしたミソハギが植栽由来である疑いは否定できないが、稲作時代に
植えられたとすれば少なくとも10年以上前となる。
長きに亘ってヨシ原で絶え抜いた姿を見ると、そんな詮索は必要ない。
これからも生き抜いて欲しい。

近くには外来のホソバヒメミソハギ
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水田跡地を周る

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8月30日 手賀沼周辺   水田跡地

植物好きのKさんから「ヒンジガヤツリを見た」との電話。
二人で手賀沼沿いの水田跡地を周る。
この時期は稲刈り後の水田に出現する水田雑草が楽しめる。
歩き周ると、希少なシソクサの葉を発見したり、最近見なくなったと
思っていたアゼトウガラシの群れを見つけたりと、様々な出会いが。
楽しく、そして何だか昔懐かしいひと時だった。

Kさんが見っけたヒンジガヤツリは、周囲の雑草に囲まれて絶滅寸前の
僅か2本。これを見つけたKさんの眼力の凄さに驚かされた。
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再びミズアオイ

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8月29日 手賀沼周辺

早朝、ベッドの中でラジオから聞いたのは「今日の花はミズアオイ、
花言葉は前途洋々」。
「前途洋々」と言う花言葉が気になり、再度ミズアオイを訪ねる。
幸い隣接する水田が水を落としたため、ミズアオイが生えている放棄田
も水が引き、長靴も用意してきたので、今回は花に近寄れた。
青空を背景にして近くから見ると、「前途洋々」にも思える。
だが、ミズアオイは大型ではあるが一年草。
来年以降はイネ科草本やガマ類などの繁茂に押されて消えゆく宿命。
「前途洋々」とは行かず「前途は多難」。

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ノアズキ

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8月28日 手賀沼周辺

夏から秋にかけて咲く黄色のマメ科のつる植物で里で見られるものは
トキリマメ、ノアズキ、ヤブツルアズキ、ノササゲ。
いずれも林の縁を覆うつる植物だが、街中の林では邪魔者扱いされる。
次第に減ってゆき、最近ではノササゲが里では見られなくなった。
ここのノアズキは運よくゴルフ場の金網に安住の地を見つけた模様。

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秘境の水田跡地

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8月27日 手賀沼周辺

写真は谷津の水田跡地で、この一画は人の出入りが極めて閉ざされていて
秘境ともいえる場所。
ヨシが密生していたが、数年前から古代米の稲作が始まった。
それに伴い水田雑草が再生、懐かしい風景が出現した。
だが、それも束の間、やがて農薬散布が始まり再生した水田雑草は
次々と姿を消していった。
刈り取り後の水田の周囲を歩いてみると、農薬散布の被害を免れた
箇所では幾つかの懐かしい水田雑草が復活していた。
今では里の水田から消えつつあるアゼトウガラシなどが見られた。

アゼトウガラシ
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タコノアシ

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8月24日 手賀沼周辺

水田跡地にタコノアシが咲いた。
6年前に見つけた時は僅か30数本だったが、今年は6百本近い数。
仲間とガマを刈って護ってきた。

タコノアシは年々その分布域を移動させている。
水田跡地の中の新しいギャップを見つけて移動している。
新天地に辿り着いたタコノアシは勢いがあって背丈も高い。
逆に、古くなったエリアのものは可哀そうなくらいに小さい。
世代を跨いだ新陳代謝を繰り返しながら身の保存を図っているのか。

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林の乾燥化

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8月22日 手賀沼周辺

寺の林の林間環境が大きく変わった。
今春、写真のように林縁の大木が数本枝を落とされた。
その結果、林縁は直射日光が射す草地に変わり、乾燥化が進み斜面の
表土が白っぽくなってきた。
ここは湿潤な環境を好むタニギキョウの成育地。
タニギキョウに致命的な打撃を与えていると思われる。
分断化された林の乾燥化を押しとどめることは難しい。

ウチワヤンマ
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仲間と出会う

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8月21日 手賀沼周辺

出掛けた途端、携帯にOさんから電話、Kさんと出会ったとの事。
現地に急ぐと、そこにOさんと、加療中と思っていたKさん。
Kさんの話では、加療中ながらも独りで里巡りをしている、と。
元気に語るKさんの姿を見て安心した。
3人で開き始めたタコノアシを見に行く。

Kさんと別れた後、Oさんと手賀沼池畔のゴキヅルを調査。
ヨシ原の中にゴキヅルの群れを見つける。

咲き始めたタコノアシ
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ミズアオイ

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8月20日 手賀沼周辺

今年 稲作を止めた休耕田に、ミズアオイの葉が大量に出現した。
今日訪ねてみると、早くも、咲き始めていた。
花序の本数を数えてみたら570本。
ミズアオイは休耕の初年度に最も多く現れ、次年度以降は徐々に衰退
してゆくと思われる。
或いはひょっとして、来年度は稲作が開始されるのかもしれない。
いずれにせよ、今年がミズアオイの最盛期、この秋を飾ってくれる花。

ミズアオイが咲く休耕田
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センニンソウ

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8月19日 手賀沼周辺

センニンソウが咲くと、秋の訪れを想う。
と詠いたいが、この暑さ。

この暑さ、と言いながらも、連日 里巡りに出かけている。
病を抱えた80歳、帰宅したときには疲労困憊の体。
だが、シャワーの後の昼寝と夜の酒の味は格別。

そして何よりも、この趣味はコロナと縁のない世界で楽しめること。

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虫も自粛中?

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8月18日 手賀沼周辺      アオモンイトトンボ

花の写真を撮りながら感じていたが、今年は虫の動きが少ないようだ。
今日改めて虫や生きものを探して見ようと出かけた。
数年前の生きもの調査の時を思い起こしながら探してみたが、やはり
生きものがなかなか見つからない。
特に、カメムシ・コウチュウ・ハチの類は全く目に触れることもなかった。
今は開花中の花が少ないこともあろうが、それにしても少ない。
この暑さに生き物も参ったのか。
さても、コロナ禍を恐れて外出自粛中なのか。

ヌマガエル
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ヒヨドリバナ

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8月17日 手賀沼周辺

ヒヨドリバナがめっきり少なくなった。
4年前の市内の自然環境調査の際には、調査対象の種に入れなかった。
ヒヨドリバナはごくありふれた植物と見なされていたからである。
方々の草地や林縁では普通に見られる人里植物だった。
だが、気づいてみると、いつの間にかその姿が少なくなってきている。
草地が消え、放置された林の林縁は暗くか藪状になったためだろう。
そう言えば、同じような環境に住むアキカラマツも同じような運命を
辿っているように思える。

アキカラマツ
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ウマノスズクサ

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8月16日 手賀沼周辺

或る公共施設の中にある植え込み、ウマノスズクサはそこで咲いていた。
本来は野原や林の縁などで見られるはずだが、私が見たウマノスズクサ
の花は市街地の中の金網など人工物を利用した花ばかりである。
ウマノスズクサは金網を覆ってしまうばかりかジャコウアゲハなどの
幼虫が住み着くこともあって金網の持ち主に嫌われる。
暫くすると、完膚なきまでに除去され姿をなくしてしまう。

ヘクソカズラ
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アゼトウガラシ

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8月15日 手賀沼周辺     アゼトウガラシ

市街地に近い場所にある放棄田。
放棄田の中心部はイネ科植物の葉が生い茂っているが、放棄田の
周辺部は裸地も見られゴマノハグサ科やカヤツリグサ科などの
小型水田雑草類が点在している。
今はアゼナとアメリカアゼナが白い小さな花を競い合っている。
その中にアゼトウガラシが一群れ咲いていた。
アゼトウガラシは当地では比較的希少な植物。
他にないかと放棄田の周辺部を一周して探してみたが、見つからない。
最後のアゼトウガラシなのだろうか。

写真の左側はアゼナ、右側はアメリカアゼナ。
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トキリマメ

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8月13日 手賀沼周辺

トキリマメが咲き始めていた。
トキリマメの花を見ると、秋の訪れを感じる。
もう秋なのかと思うと、何だか落ち着かない気分に襲われた。
ついこの前まで、長梅雨にうんざりさせられていたかと思うと、
途端にこの暑さ。
暑さには強いと思っていた私にとっても余りにも急激な変化。
そして、今日はトキリマメに秋への思いに駆られた。
目まぐるしい季節の変化に追いつけない今年。

一部が咲き始めたタコノアシの周辺のガマを刈る。
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ツリガネニンジン

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8月12日 手賀沼周辺

草地に咲く花は沢山あるが、その中でツリガネニンジンはワレモコウ
と共に代表格と言える。
ススキ草原に咲く花で高原で見ることが多い。
そのツリガネニンジンが里のあちこちに残っている。
この花を見ると、夏の高原のあのさわやかな臭いを思い出す。
いつまでも残したい花。

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ミズタマソウ

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8月11日 手賀沼周辺

危険な暑さと言われたこの日だが、林に入ると暑さは忘れた。
ミズタマソウが点々と咲いていた。
久しぶりに見たこの林のミズタマソウは、以前とはかなり分布域が
異なっていた。
想像するに、ミズタマソウは林の下刈りを利用して住まいを得よう
とするため、分布域が少しずつ動いてゆくのではあるまいか。

林内ではヌスビトハギが咲き始めていた、そろそろ秋の気配。
ヌスビトハギ増城.jpg

オオマルバノホロシ

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8月10日 手賀沼周辺

谷津に今も残る貴重な湿地がある。
小さな湿地だが、チダケサシ、コバギボウシ、オニスゲ、オオマル
バノホロシなどが残っている。
持ち主の許可を得て、絶滅危惧種に指定されているオオマルバノホロシ
の生息地を杭囲いし雑草を刈り取って保護している。
今年も沢山の株が顔を出し花をつけてくれた。

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ツルフジバカマ

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8月9日 手賀沼周辺

昨年のツルフジバカマは悲惨な状態だった。
夏になっても現れた葉は少なく、その葉も白っぽくて生気がなかった。
申し訳なさそうに咲いた花は僅か数本でしかも小振りだった。
今年のツルフジバカマは違う。
葉の緑は色濃く、花も鮮やか、数もかつての賑わいに並ぶ。
復活してくれたのだ。
先月の仲間と一緒に行った雑草刈り取りも報われた。

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ホソバオグルマ

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8月7日 手賀沼周辺

放棄田に千葉県絶滅危惧種のホソバオグルマが咲いた。
開花個体数を数えると285本、過去最高値だった。
これには理由がある。
今年は今までと違って初夏に草刈りが行われた。
昨年まではヨシなどの隙間を利用して芽出しをしていたが、今年は
草刈り後にヨシなどと一緒に再発芽をすることが出来た。
そのおかげで数は増えたが、代わって背丈が低く撮り辛い。

ホソバオグルマが生える放棄田
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土手の人里植物

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8月6日 手賀沼周辺

写真は、手前の畑地と後方の林との間にある土手の風景。
この土手の上部は、幅の狭い草地になっている。
ここは毎年畑地の持ち主が草刈りを行っていたが、数年前に
除草剤が撒かれ草刈りも行われなくなった。
草地に生えていた懐かしい里の植物の多くは除草剤によって姿を
消し、以降、幼木や雑草が占めるようになった。
数年後の今年、一旦消えそうになっていたアキカラマツやツリガネ
ニンジンが復活してきた。
出来るだけ護りたいと思い、周囲の幼木や雑草を刈り取った。
除草剤散布がないことを願いつつ。

ツリガネニンジン
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窪地の植物

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ここは谷津斜面の一部が窪地状になっている場所。
杉とシラカシが主体の少し薄暗い林下にはイチヤクソウ、カシワバ
ハグマやカノツメソウなどが見られる。
周りから竹が侵入してくるが、毎年冬期に竹を伐っている。
数年前、上部の樹木が伐採され林間の環境が変わってきたが、その後
樹木も徐々に成長し、元の環境を取り戻しつつあるように思われる。

今日、この林下でツルニガクサを見つけた。
一時、絶えたと思われていたものだが、うれしい再発見となった。

ツルニガクサ
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ゴキヅルの新戦略

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8月4日 手賀沼周辺

写真は手賀沼導水場のワンド状エリア。
水面を覆っているのは、かの悪名高きナガエツルノゲイトウ。
驚いたことに、このナガエツルノゲイトウの上部を多くのゴキヅルが
這っていたのである。

ゴキヅルは手賀沼ではヨシの間隙を利用して成長するが、強いヨシが
占有するヨシ原ではゴキヅルはヨシに翻弄される運命にある。
だが、ナガエツルノゲイトウの上面ならばヨシの制約も受けず伸び伸び
と這い周れる。

このゴキヅルの新戦略は、果たして成功するか。
秋の開花時が待たれる。

ナガエツルノゲイトウとゴキヅルの葉
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コマツナギ

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8月3日 手賀沼周辺

学校の運動場の片隅にコマツナギが咲いている。
最近、運動場はあちこちで整備工事が行われてきた。
そのたびに草花の住まいは狭められ、コマツナギも肩身の狭い思いで
花穂を伸ばしている。

近くには我々が設けた小さな保護地があり、杭で囲っている。
ここにはツリガネニンジンとワレモコウを護っている。
今日は柵内の雑草と低木を刈り取り、秋の開花に備えた。

伸びてきたワレモコウ
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水面を覆う花

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8月2日 手賀沼周辺

写真は手賀沼に注ぐ大堀川の河口。
水面を覆っている花はナガエツルノゲイトウとオオバナミズキンバイ。
いずれも外来の水生植物で、問題視されている花。

近く、導入された大型の刈り取り機による除去が予定されているとの
ことだが、うまくゆくのだろうか。
最近手賀沼を覆っていたハスが自然消滅したことが話題になっている。
自由な水面とはいっても、特定の植物が大繁殖して占有することは
自然界では許されないようにも思える。

ナガエツルノゲイトウ(白色)とオオバナミズキンバイ(黄色)
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キツネノカミソリ

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8月1日 手賀沼周辺

キツネノカミソリに出会った。

長かった梅雨もようやく去り、待望の夏空がやってきた。
明るい青空と解放感に満ちた夏がようやく到来する。

キツネノカミソリはそんな夏のイメジとは少し違う。
少し薄暗い林下に咲き、独特な花色は重く物憂げな感じ。
夏と言うよりも秋の感じを漂わせる。

梅雨明けから一挙に秋へと飛んでしまいそうなキツネノカミソリ
との出会いだった。

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