シソクサ

シソクサ柏下.jpg
9月19日 手賀沼周辺

今にも雨が降りそうな曇り空。
不安は的中し、シソクサの花はまだ十分に開いていなかった。
まだ眠そうな感じだが、撮る。
数週間前、この水田跡地は草刈りが行われ、シソクサの消滅が懸念された。
だが、背丈が低かったため生き延びることが出来た。
シソクサは千葉県絶滅危惧種。

近くの水田跡地でタコノアシが見つかった。
市街地に近い水田跡地だが、希少な植物が多い。
タコノアシ柏下.jpg



ノダケ

ノダケ溝根.jpg
9月18日 手賀沼周辺

林縁に生育していたノダケだったが、林縁の樹木が伐り払われてしまい、
その結果、ノダケは草地の中で生き永らえる宿命を負った。
草地のノダケは雑草との戦いを余儀なくされる。
今日訪ねたノダケはヤブガラシに覆われていて、苦戦中だった。
持参した鎌でヤブガラシを伐り払う。
ようやくノダケの花が現れた。

コミスジ
コミスジ溝根.jpg

カシワバハグマ

カシワバハグマ山王坂.jpg
9月17日 手賀沼周辺

谷津斜面の一画に樹々に覆われた薄暗い窪地がある。
カシワバハグマはその中に生えている。
窪地に入って進むと、最初に襲われたのはクモの巣。
林間を歩くとあの粘っこい糸が顔頭に絡んできて振りほどくのももどかしい。
やっとカシワバハグマに辿り着き撮影を開始すると、今度は藪蚊の来襲。
払っても払っても纏わりつき、手顔を刺される。
カシワバハグマの撮影は程ほどにして退散する。
窪地を出でもまだまだあちこちが痒い。

帰路、田んぼで小学生たちの稲刈り風景に出会う。
長閑な風景を眺めていると、いつしか痒みも消えた。
稲刈り.jpg

ワレモコウ

ワレモコウ二松大1.jpg
9月16日 手賀沼周辺

ツリガネニンジンとワレモコウは里の草地を代表する植物。
と言っても、里では草地が少ない。
ツリガネニンジンとワレモコウが草地に代わって明るい林下に逃げ込んで
いる姿を目にすることが多いが、林下ではワレモコウは生き辛いようだ。
ワレモコウはやはり明るい草地で伸び伸びと育つ姿が似合う。
写真の場所は校庭の草地。
ピンと伸びたワレモコウを期待してきたが、今年は倒伏した株が多かった。
ワレモコウ二松大2.jpg

トンボを撮る

ギンヤンマ北柏ふ公.jpg
9月15日 手賀沼周辺   ギンヤンマ

手賀沼の池畔にある公園。
公園内に池と水路が作られているが、水路とその周囲の小さな湿地は
マコモやハゴロモモなどの湿生植物が繁茂している。
そこがトンボ類の生息地。
希少種のベニイトトンボを初め数多くのトンボ類が飛び交っている。
気になる点は、公園側が草刈りを行い、時には水路の中のマコモが
消えてしまう事もあり、トンボ類の生息が脅かされるのでは、と心配
されること。

北柏ふ公.jpg
ベニイトトンボ
ベニイトトンボ北柏ふ公.jpg

サデクサ

サデクサ用替下.jpg
9月14日 手賀沼周辺

数年前、或る水田跡地でサデクサの大きな群れを見つけた。
翌年、再びその場所を訪ねたが、サデクサは全く見つからなかった。
サデクサが忽然と消えたことが理解できず、キツネに騙されたような
感じに陥った。
今日、全く同じ情景に出くわした。
昨年はこの湿地ではサデクサが一面を覆い尽くしていた。
しかし、今年はまたもや忽然と消えてしまい、僅かに片隅に残るだけ
となっていた。
サデクサのこの凄まじいまでの一過性に呆然とする。

ミズガヤツリ
ミズガヤツリ柏下.jpg

ヤブツルアズキ

ヤブツルアズキ大島田4.jpg
9月13日 手賀沼周辺

谷津の奥に広がる水田、稲穂が輝いている。
トンボが忙しそうに飛びかっている。
あの暑さも台風と共に過ぎ去ってくれたのか、少し和らいできた。
いつものように秋が静かにやってきた。
田圃の畦にヤブツルアズキが今年も咲いた。

ヤブツルアズキ大島田5.jpg

ミズマツバ

ミズマツバ柏下.jpg
9月11日 手賀沼周辺

下の写真の場所は稲作を止めて既に長いが、土の攪拌などが行われて
きたためか、裸地状態が続いている。
そこに小型の水田雑草、キカシグサやアゼナなどが生えだした。
その中に、極めて小型のミズマツバが点々と見られる。
ミズマツバは稲作放棄後の初期段階に出現する植物で、短命なので
あろうか、或いは農薬への耐性が弱いためか、今では千葉県絶滅危惧種
に指定されている。

水田跡地柏下.jpg

コムラサキ

コムラサキ北柏ふ公2.jpg
9月9日 手賀沼周辺

池畔の林ではコムラサキが美しい実をつけた。
実りの季節、秋の訪れ。
蝉の鳴き声も騒がしかった夏と違ってもの悲し気に聞こえる。
季節はいつもの年と同じように移ろおうとしている。

だが、下界では秋とは思えぬ異様な暑さ。

コムラサキ北柏ふ公1.jpg

ヒンジガヤツリ

ヒンジガヤツリ柏下.jpg
9月8日 手賀沼周辺

先日ヒンジガヤツリを発見して報告してきたKさんが「その近くに
もっと多くのヒンジガヤツリを見つけた」と知らせてきた。
台風一過の今日、さっそく行って見る。
そこは、稲作を終えてかなりの年数が経ったヨシ原で、ヒンジガヤツリ
は、ヨシ原の縁の溝沿いに点々と咲いていた。
水田跡地の初期段階で見られるヒンジガヤツリが、既にヨシ原になった
場所に残っていることが不思議。
溝が毎年手入れされているためだろうか。

ミズワラビ
ミズワラビ四反割.jpg

若い水田跡地

水田跡地四反割.jpg
9月5日 手賀沼周辺

稲作が終わって間もない若い水田跡地に入る。
そこには懐かしい小型の水田雑草が我が世を謳歌している。
ヒナガヤツリ、アゼナ、キクモ、チョウジタデ、ミズワラビ、などなど。
水田跡地が翌年以降も放置されると、こうした風景は次第に消えて
イネ科の大型植物に置き換わってゆく。
小さな水田雑草たちの短い命を歓ぶ姿がいじらしい。

水田雑草四反割.jpg

小さな保護区

鉄塔下保護区二松大.jpg
9月4日 手賀沼周辺

校庭の片隅に立つ送電鉄塔、その基礎を囲む土手がある。
土手の一画に小さな植物保護区域を設置している。
保護しているのはススキ草原に生えるワレモコウとツリガネニンジン。
保護区域を設置して9年経つが、毎年開花を楽しんでいる。
今年は十分な手入れが出来なかったが、ツリガネニンジンが美しく
咲いた。
ワレモコウも数が少なくなってきたが間もなく開花を迎える。

ツリガネニンジン
ツリガネニンジン二松大.jpg

ゴキヅル

ゴキヅル大井新田1.jpg
9月3日 手賀沼周辺

手賀沼池畔のヨシ原の一画に30本ばかりのゴキヅルが現れた。
ヨシ原の中にはゴキヅル以外にツルマメが数多く咲いている。
ゴキヅルとツルマメはヨシが密生している場所には生えず、ヨシが
疎らに生えている場所を選んでいる。ヨシの密生を避ける性向はツル
マメよりもゴキヅルが強く持っているようだ。
疎らな場所に飛び込めたゴキヅルはそこで群れを作るが、やがて侵入
してくるツルマメなどに押されて消えてゆくと思われる。
そう考えると、ゴキヅルを護る道筋が見えてきたようにも思えた。

ゴキヅルが生えるヨシ原
大井新田ヨシ原.jpg
ゴキヅル大井新田3.jpg

湿地の花を巡る

観察会船堀.jpg
9月1日 手賀沼周辺

他のエリアでボランティア活動をしているSさんを招いて、当エリア
の湿地の花を巡る観察会を行った。
ミズアオイに始まって、タコノアシ、ゴキヅル、などなど、3時間。
気になっていた雨も降らずじまいに終わった。
コロナ禍でメール交換だけだったSさん達と自然の中で直接触れ合う
歓びは大きい。
「再び酒を酌み交わせるように早くなりたいね」そう言い合って別れた。
観察会用替下.jpg

ミソハギ

ミソハギ用替下.jpg
8月31日 手賀沼周辺

放棄田の一画にミソハギが咲いている、昨日会ったKさんが発見した。
今日は鎌を取り出し、ミソハギを取り囲むヨシとつる植物を刈り取る。
こうしたミソハギが植栽由来である疑いは否定できないが、稲作時代に
植えられたとすれば少なくとも10年以上前となる。
長きに亘ってヨシ原で絶え抜いた姿を見ると、そんな詮索は必要ない。
これからも生き抜いて欲しい。

近くには外来のホソバヒメミソハギ
ホソバヒメミソハギ用替下.jpg

水田跡地を周る

水田跡地四反割り.jpg
8月30日 手賀沼周辺   水田跡地

植物好きのKさんから「ヒンジガヤツリを見た」との電話。
二人で手賀沼沿いの水田跡地を周る。
この時期は稲刈り後の水田に出現する水田雑草が楽しめる。
歩き周ると、希少なシソクサの葉を発見したり、最近見なくなったと
思っていたアゼトウガラシの群れを見つけたりと、様々な出会いが。
楽しく、そして何だか昔懐かしいひと時だった。

Kさんが見っけたヒンジガヤツリは、周囲の雑草に囲まれて絶滅寸前の
僅か2本。これを見つけたKさんの眼力の凄さに驚かされた。
ヒンジガヤツリ柏下.jpg

再びミズアオイ

ミズアオイ用替下2.jpg
8月29日 手賀沼周辺

早朝、ベッドの中でラジオから聞いたのは「今日の花はミズアオイ、
花言葉は前途洋々」。
「前途洋々」と言う花言葉が気になり、再度ミズアオイを訪ねる。
幸い隣接する水田が水を落としたため、ミズアオイが生えている放棄田
も水が引き、長靴も用意してきたので、今回は花に近寄れた。
青空を背景にして近くから見ると、「前途洋々」にも思える。
だが、ミズアオイは大型ではあるが一年草。
来年以降はイネ科草本やガマ類などの繁茂に押されて消えゆく宿命。
「前途洋々」とは行かず「前途は多難」。

ミズアオイ用替下5.jpg

ノアズキ

ノアズキ大島田2.jpg
8月28日 手賀沼周辺

夏から秋にかけて咲く黄色のマメ科のつる植物で里で見られるものは
トキリマメ、ノアズキ、ヤブツルアズキ、ノササゲ。
いずれも林の縁を覆うつる植物だが、街中の林では邪魔者扱いされる。
次第に減ってゆき、最近ではノササゲが里では見られなくなった。
ここのノアズキは運よくゴルフ場の金網に安住の地を見つけた模様。

ノアズキ大島田1.jpg

秘境の水田跡地

溝根.jpg
8月27日 手賀沼周辺

写真は谷津の水田跡地で、この一画は人の出入りが極めて閉ざされていて
秘境ともいえる場所。
ヨシが密生していたが、数年前から古代米の稲作が始まった。
それに伴い水田雑草が再生、懐かしい風景が出現した。
だが、それも束の間、やがて農薬散布が始まり再生した水田雑草は
次々と姿を消していった。
刈り取り後の水田の周囲を歩いてみると、農薬散布の被害を免れた
箇所では幾つかの懐かしい水田雑草が復活していた。
今では里の水田から消えつつあるアゼトウガラシなどが見られた。

アゼトウガラシ
アゼトウガラシ溝根.jpg

タコノアシ

タコノアシ船堀2.jpg
8月24日 手賀沼周辺

水田跡地にタコノアシが咲いた。
6年前に見つけた時は僅か30数本だったが、今年は6百本近い数。
仲間とガマを刈って護ってきた。

タコノアシは年々その分布域を移動させている。
水田跡地の中の新しいギャップを見つけて移動している。
新天地に辿り着いたタコノアシは勢いがあって背丈も高い。
逆に、古くなったエリアのものは可哀そうなくらいに小さい。
世代を跨いだ新陳代謝を繰り返しながら身の保存を図っているのか。

タコノアシ船堀1.jpg